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二十世紀梨の系統品種

二十世紀梨の生産者にとって、人工授粉作業を行わなくてもよい梨作り、黒斑病に罹らない梨作りは長年の夢でした。
 しかし、今では、人工授粉作業を必要としない「おさ二十世紀」、黒斑病に耐病性の「ゴールド二十世紀」、そして、両方の素質をもつ「おさゴールド二十世紀」と新たな二十世紀梨の系統が育成されました。



【黒斑病に強い「ゴールド二十世紀」】

 ・二十世紀梨の欠点といえば、黒斑病に弱いことです。
  黒斑病にかからない二十世紀梨は梨農家にとって100年に渡る願いでした。
 ・その夢とも言える病気に強い品種が平成3年についに誕生しました。


【鳥取県の気候が二十世紀梨の味に適している】

 ・果実の品質は気候に影響されます。
 ・一般的に、低温地帯は甘味が少なく酸味の強い果実となり、高温地帯ほど熟期は早まり、酸味は少なく甘味の多い果実となりますが、貯蔵性が弱まります。
 ・蔗糖と還元糖の割合に大差がないものが良好な食味となり、鳥取県の梨がこの理想に近いといわれています。
 ・鳥取県の二十世紀梨の食味は、鳥取県の気候がベストの味に整えます。


【梨の花言葉】

 ・梨の花言葉は、「和やかな愛情」だそうです。

二十世紀梨の歴史

千葉県の少年 松戸覚之助がゴミ捨て場で偶然発見した梨の樹は、渡瀬寅次郎により「二十世紀梨」と命名され、北脇永治により鳥取県へ導入され広まりました。
 2004年(平成16年)は、二十世紀梨が鳥取県に導入されて100年を向かえます。

【二十世紀梨の発見】

 ・1888年(明治21年)に、千葉県松戸市に住む13歳の中学生である松戸覚之助が親類石井佐平宅の裏庭のゴミ捨て場に生えていた小さな梨の木を偶然発見しました。


【鳥取県への導入】

 ・鳥取県に二十世紀梨が初めて入ったのは、命名後6年経った1904年(明治37年)でした。鳥取市桂見の旧家に生まれた北脇永治が苗木10本を育成者松戸覚之助の経営する「錦果園」から購入したものです。
 ・現在もそのうちの3本が現存し、鳥取市桂見の「とっとり出合いの森」内にその姿を見ることができます。

←鳥取二十世紀の親木
(鳥取県に初めて導入された二十世紀梨の木、この樹が親木として苗木が作られ、鳥取県内に広まりました。今でも実をならせています。)

梨の効能

梨を食べて健康的な生活を送りましょう。さらに、中国では、漢方薬として症状に応じた利用がされています。



【梨の主な成分と効能】

 主な働き
  ・血圧を下げる
  ・利尿作用、体内の代謝
  ・疲労回復
  ・便秘解消
  ・糖尿病の治療 食品可食部100gあたりカリウム含有量(mg)
  日本梨   140
  すいか   120
  りんご    110
  食パン    95
  精白米めし  27

【梨の利用方法】
 こんな時には梨を利用しては?

 ・声が枯れる
  梨のしぼり汁でうがいして、のどを潤すようにするとよい。

 ・せき止め
  梨のしぼり汁にショウガのしぼり汁と蜂蜜を加えたものを煮て、ドロドロにしたものを食べるとよい。

 ・肉類の消化促進
  梨にはたんぱく質分解酵素があり、肉と一緒かあるいは食後のデザートにすれば消化を助けます。

 ・二日酔い
  梨とレンコンを同量ずつジューサーにかけ、ジュースにして飲む。
  (このジュースは中国では「蓮梨汁(れんかじゅ)」といい薬膳に用いられています)。


【冷え性の方は食べ過ぎに注意】

 ・梨の解熱作用は身体を冷やすことになるので、妊娠婦、冷え性の方は食べ過ぎに注意しましょう。

二十世紀梨の栽培方法

二十世紀梨は、秋から冬の土作り、枝1本・芽1つまで吟味した剪定、人工授粉、摘果、袋かけ等、細やかな気配りが施された手作りの生産品、生きた芸術品といえます。